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001中学受験の基礎知識 アーカイブ

2011年01月27日

中学受験とは

中学受験への関心が高まっている時代です。
日本では中学への進学率はほぼ100%。
国公立の中学校の多くは無試験で入学することができるため、高校受験とは異なり中学受験はごく限られた子どもだけが受験するのが従来のイメージでした。
しかし、そんなイメージも近年になって様変わりしようとしています。
その背景にはいくつかの理由があります。
まず将来への備え。
しっかりとした学習環境を備えた高いレベルの教育を受けさせるため、子どもに中学受験をさせる親が増えているのです。
また、学級崩壊が大きな問題となっているなか、安心して子どもを通わせることができる私立の中学に注目が集まっているという面もあります。

もうひとつが中高一貫教育の普及。
高校受験でもたらされる子どもへのプレッシャーをなくし、中高6年間を伸び伸びと過ごさせてやりたいと考える親が増えているのです。
このように、子どもを巡る生活・学習環境が中学受験の重要性を高めているのです。

中学受験の場合、各学校ごとに受験資格が設けられており、それをクリアしなければ受験することはできません。
高校受験と異なるのは中学校はあくまで義務教育であること。
ですから基本的に小学校を卒業していること、そして既卒者ではないことという特徴があります。
つまり、全員が同じ年齢で受けることになるのです。
ただし帰国子女の場合はやや事情が異なる場合があります。

入試制度も試験のみの場合や、面接など幅広い面で判断するなど学校ごとによって異なるという特徴があります。
高校受験以上に事前に志望校の選択、正しい受験対策などをしっかり行うことが重要なポイントとなってくるでしょう。

中学入試の内容

中学受験は高校受験とは異なり、一部の私立・国公立の学校でのみ行われています。
そのこともあり、試験内容も学校ごとに大きく異なる場合があり、事前の情報収集と対策が非常に重要となっています。
では中学受験の入試ではどのような内容が出題されるのでしょうか。

中学受験の特徴と言われるのは知識よりも思考力、判断力が問われる問題が多いという点でしょう。
テレビでも出題内容が紹介されることもありますが、大人でも頭をひねらなければ答えられないような問題も少なくありません。
これは日本の詰め込み教育に対する反省もありますし、小学生レベルの学力の場合、知識量よりも柔軟な発想の方が重要だという面もあります。
また、小学校での授業では対応できないような問題が出題されるところが多く、塾などでの専門的な試験対策が大きなポイントとなります。
そのため費用の負担が増大したり、児童の学ぶ環境によって有利・不利が生じてしまうといった問題も生じています。

また、記述問題が増えている傾向が見られるのも中学受験の特徴でしょう。
思考力を重視する動きとも関わっているのですが、とくに国語において記述問題が多く出題される傾向が見られています。
さらに算数はパズルなど方程式に頼らない問題が多く出題され、逆に高校受験よりも難しいという声もあります。
このように、中学受験は高校受験に比べて出題内容が多彩かつ個性的で、対策をしっかり行うことが合格への鍵となってくるのです。

中学入試を巡る現状

義務教育である中学校。
そのため、高校とは異なり受験を行う場合と行わずに入学できる場合とがあります。
中学受験の必要がなく入学できるケースが圧倒的に多いわけですが、受験が必要な私立・国公立が年々増えている状況です。

現在、私立の中学校は全国に700校あるといわれています。
また、これは首都圏を中心とした都会に集中している傾向が見られ、東京の179校、神奈川の62校、大阪の63校などが多い地域となっています。
当然、私立中学が多い地域の方が中学受験が活発に行われている状況です。
データによれば小学6年生の3~4人に一人は中学受験をするとも言われています。
このような地域差も中学受験の大きな特徴となっています。
また、高知県は中学受験が非常に盛んな地域として知られています。

それから中高一貫校。
現在、国では国公立の中高一貫校の設立が進められており、全国で500校程度設立することを目的としています。
この中高一貫校においても中学受験が行われることになります。
また私立とは異なり、特定の地域に集中せずに地域にまんべんなく設立されることが予想されますから、中学受験の地域差や地域ごとの違いにも変化が生じるようになるかもしれません。

このように、中学入試を巡る現状は全国各地によって異なり、各家庭の間でも温度差が生じている状況なのです。
現在、中学入試や中高一貫校のメリットに注目が集まっており、この状況がどのように変化していくのか、今後の推移を見守ることも必要となってくるでしょう。

中学受験の難易度

基本的に無試験で誰でも入学できる中学校に対し、試験が必要な学校では難易度が重要なポイントとなってきます。
どれぐらいの難易度となっているのか、子どもが合格できるようなレベルの学校なのか、事前にしっかりと把握しておく必要があるのです。

注意したいのは中学受験の場合、倍率と難易度との間に直接の関係がないということです。
もちろん、人気の高い難関校は倍率も難易度も高く、合格には高いハードルをクリアしなければなりません。
しかし中学受験の場合、地域差や募集人数、あるいは立地条件などによって応募者の数に大きな差が出やすいという特徴があります。
そのため難易度の高い学校だからといって倍率が高いとは限らず、逆に難易度の低い学校だから倍率が低いというわけでもないのです。
極端なケースでは偏差値40台で倍率が10倍以上、偏差値60台で倍率が2倍程度という中学もあるといわれています。

このように、中学受験の難易度は学力と倍率の二つの面で志望校を決定する必要があるのです。
同じくらいの学力なら倍率の低いところを狙うという方法もありますし、倍率が低いところを狙うために目標とする学力のレベルを上げるという方法もあるでしょう。
ただ、注意が必要なのは倍率の中には滑り止めで受験する子どももいるということです。
この辺は高校・大学受験と同じです。
現実的な視点で志望校を選び、そのために相応しい勉強や対策を行うことが求められるのでしょう。

志望校の選び方

中学校3年間は子どもにとって非常に重要な時間となります。
この時期に学校生活にうまく溶け込めなかった子は、その後の人生にも大きなマイナスとなります。
また高校に比べていじめの不安が大きいという面もあります。
さらに中高一貫校を選べば6年間となります。
この6年間はその子どもの人格を決める決定的な期間となるでしょう。
それだけに、志望校の選択は非常に重要なポイントとなります。

志望校の選び方にはさまざまな観点があります。
まず学力。
勉強し、試験に合格することを目指す以上、少しでも学力の高い学校を目指したいものです。
高いレベルを設定することによって、目的意識を持って勉強に力を注ぐことができるというメリットもあります。
ただ、学力だけで選ぶのはやはり不安があるでしょう。
その子どもに合った雰囲気、教育理念であることも求められます。
これは学校見学や説明会などに参加し、実際に目で見て判断することも必要になります。
また、近くにある学校の場合は評判を聞くこともできるでしょう。
知り合いや親戚が通っている学校をチェックするという方法もあります。
子どもが安心して通うことができるような、親が安心して通わせることができるような中学校が求められます。

将来的な面を考えると進学実績にも目を向けたいところです。
中学受験は一生を左右する選択になる可能性も秘めています。
それだけに、志望校の選択は慎重に行うようにしたいものです。
子どもと親の希望が異なる場合にはじっくりと話し合い、双方が納得した上で判断することも重要となるでしょう。

中学受験の情報収集

中学受験は情報が重要なポイントとなってきます。
高校受験に比べて各学校ごとに入試制度に違いが見られる傾向があるからです。
ですから、志望校を選ぶ際には事前にしっかりと情報を入手しておくことが不可欠となるのです。

たとえば試験の出題内容。
高校受験の場合は最低限覚えておかなければならない方程式や単語、熟語などがあり、基礎学力が大きくものを言います。
もちろん中学受験でも基礎学力は重要となりますが、試験ではさらに思考力や判断力などが求められます。
とくに算数では大人でも答えるのが難しいようなひねった問題が多く、試験ではじめて向き合う子どもではとても答えられないというケースが多いのです。
ですから、志望校ではどのような出題傾向があるのか、過去問題などを調べながら対策を練ることが求められます。
また、特定の難関校への合格実績を持つ塾などでは試験に対する情報・ノウハウを蓄積している場合が多いですから、そうしたところに子どもを通わせるという方法もあります。

学校そのものの情報収集にも力を注ぐ必要があるでしょう。
学校の雰囲気はもちろん、教育理念も重要なポイントになるからです。
たとえば伝統がある学校か、歴史が浅い学校か。
あるいは宗教系の学校か。
大学・高校付属の学校か。
これらは教育方針、さらには子どもの人格形成にも大きな影響を及ぼすことになります。
世間で評判の学校でも、その家庭の教育方針とは合わない場合もあります。
こういった情報もしっかりと入手しておくことも重要です。

中学受験の入試日程

中学受験の入試は各学校ごとに定められています。
早いところでは1月前に実施するところもあり、志望校の日程にあわせた受験対策が求められることになります。
基本的には各学校が独自に試験日を設定しているのですが、東京では私立学校の間で協定が存在しており、入試の解禁日が設定されています。
そのため解禁後の2月上旬に集中して実施されるところが多くなっています。

ですから、中学受験では複数の学校を受験する際、その日程に合わせて願書を提出する必要があるのです。
大学受験のように大学の難易度に合わせて時期が決められているということもないため、本命の難関校のあとに滑り止めの高校を受けるといったケースも起こりえます。
また私立と国公立を受験する場合、受ける学校の試験日の間隔が1ヶ月以上空いてしまうというシチュエーションも考えられます。
この期間を最後の対策のチャンスにすることもできますし、逆に緊張が途切れてしまい、マイナスになってしまうこともあります。
あまり日程を詰め込みすぎず、逆に間隔を空けすぎず、適度な間隔で試験を受けられるよう、志望校を決定することも必要になってくるわけです。

なお、中学受験における最難関校としてしられる開成、麻布、武蔵の「御三家」はみな2月1日に試験が実施されています。
そのため、これらの中学校を目指す場合にはどれかひとつに絞り込む必要があるのです。
このように、中学受験では入試日程をよく把握した上で受験する学校を選んでいくことも求められるわけです。

中学受験の模擬試験

中学受験の場合、高校受験に比べて情報収集の手段が限られていることもあり、志望校に合格できるような学力にあるのかどうか、正しい勉強を行っているのかどうかを把握するのが困難という問題点があります。
そんな悩みを解消してくれるのが模擬試験です。

さまざまな業者が中学受験を目指す小学生を対象にした模擬試験を実施しています。
この模擬試験を活用することでさまざまなメリットを期待することができます。
まず純粋な学力の判定。
模擬試験の結果は偏差値やランクという形で、極めて客観的な数字となって現われることになります。
そのため学力がどの程度なのか、全国の中学受験を目指す受験生の中で自分はどの程度の位置にあるのかをひとめで把握することができます。
結果がよければさらなる研鑽を、芳しくなければ勉強環境の根本的な改善など、合格を目指すための対策を行うことができます。

それから志望校の合否判定。
志望校を事前に記入しておくと試験結果に合わせて合格率や合否判定を出してくれます。
確実な合格を目指すためには合格率80%、合否判定Aランク以上が求められるでしょう。
これは志望校合格を目指すための励みになると同時に、滑り止めの選択を行うための重要な判断材料となります。

また、試験慣れをし、いざ入試の際にプレッシャーに押しつぶされないようにするための対策として有効です。
小学生にとってはやや酷な面もある受験。
それを慣れさせるためにも模擬試験は有効な対策方法なのです。

中学校を事前に知ろう

中学受験の志望校を選ぶ際には高校以上に事前の情報収集がポイントとなります。
多感な思春期を過ごすことになるのですから、単に学力だけではなく学校の雰囲気や環境にも注意しなければならないのです。
そのためには親子ともに訪れて肌で雰囲気を味わうことも重要になってきます。

では、中学校を事前に知る方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
選択肢としてはまず受験対策用の説明会があります。
これは学校が主催する説明会のほか、個別に見学などを受け入れている場合もあります。
さらに学習塾や、私立中学校の団体が複数の学校の関係者を集めて行う合同説明会なども行われています。
こういった機会では学校の関係者から直接話を聞くことができ、教育方針など詳しい確認をすることができます。

児童が実際に訪れることができる方法もいくつかあります。
親と同伴で説明会や見学会に参加する方法のほか、学校行事の際に訪れるという方法もあります。
運動会や文化祭などはその代表的な例となるでしょう。
これらの機会では学校側の説明だけでなく、実際に学んでいる生徒たちと接する機会を得ることができるため、より学校の雰囲気を肌で感じやすい機会となっています。
これらの行事は入場の参加に制限が設けられるケースが増えていますから、事前の申し込みの有無やその方法などを把握しておくことも必要となるでしょう。
ぜひこうした機会を積極的に活用し、志望校の選択に役立てたいものです。

中学受験に必要な費用

中学受験を目指す場合にはさまざまな費用がかかることになります。
無試験で入学できる国公立の中学校とは異なり、受験対策には学習塾の利用などさまざまなものが必要となるからです。
では実際に中学受験ではどの程度の費用がかかるのでしょうか。

中学受験でもっとも費用がかかるのは学習塾や家庭教師の費用でしょう。
いつごろから対策を行うかで最終的な費用は異なってきますが、学習塾に通わせる場合、小学校6年生で月謝が5~6万円程度かかります。
それにプラスして夏期講習、冬期講習、あるいは受験直前の講習などを別途に受ける場合にはそれぞれプラス10万円程度の費用がかかると見たほうがよいでしょう。
家庭教師の場合はもっと割高になりますし、学習塾でも個別指導の場合は集団授業よりも費用が高くなります。
さらに学習塾に通う場合は教材費のほか、通学の交通費、親が送り迎えをする場合にはその交通費も加算されることになります。

それから模擬試験。
受験対策には欠かせないポイントです。
模擬試験の費用では業者ごとの違いはあまりなく、大体3000~5000円程度。
どれぐらいの頻度で受けさせるかによって異なりますが、年間数万円程度の出費は必要となるでしょう。

そして受験料。
1校につき2万~3万円。
本命校と滑り止めでだいたい3~5校程度受験するケースが多いですから、6万~15万円程度の費用を計算しておく必要があります。
あとは参考書や過去問などの費用が加わります。
これらをすべて含めると、受験シーズンの1年間でも100万円程度の費用は必要となってきます。
中学受験の際にはそのつもりで費用の準備をすることも必要となるのです。

中学受験と面接


中学受験の際、親子ともに対策が必要となってくるのが面接です。
せっかく学力の対策がしっかりとできていても、面接が思うようにいかないと合格の妨げになってしまう可能性もあります。
最近では中学受験で面接を行うケースは少なくなっているといわれ、以前ほど合否に大きな影響をもたらさなくなったといわれています。
しかし、やはり現在でも面接は重要なポイントといえるでしょう。
子どもの性格を判断するだけでなく、親子関係、ひいては家庭環境をチェックする重要な意味を持っているからです。

では、中学受験の面接ではどのようなことが行われるのでしょうか。
ポイントとなるのはやはり質問内容。
必ず聞かれるのが志望動機。
なぜこの学校を受験することになったか、です。
第一志望の優秀な子どもを確保するためにも学校側が重視している質問です。
偏差値や通学時間といった具体的な答だけでなく、この学校のどこに魅力を感じたのか、どのような学校生活を送りたいのかといった理想を答えたいところです。

それから将来の夢や入学してからやりたいこと、得意・不得意な科目といった質問もされます。
これは子どもの性格面をチェックする重要なポイントとなるだけに、内容だけでなく答え方にも注意したいところ。
ハキハキと、相手の目を見ながら自信を持って答えることが大事です。
また併願校について質問されることもありますから、親はその点もうまく答えられるようにしましょう。
家庭環境や教育理念などに質問が及ぶ場合もあります。

学校側としては態度や言葉遣いのほか、服装や家庭環境、学校に合うかどうかといった点をチェックします。
面接で足を引っ張るようなことがないよう、対策をしっかりと行っておきたいところです。

中学受験の準備期間

小学校6年生で経験することになる中学受験。
本格的に中学受験に取り組もうと考えた場合にはどの程度の準備期間が必要なのでしょうか。
小学校に入ったときから準備をはじめる家庭もあれば、6年生になってから本格的に取り組む家庭もあります。
世間一般ではどの程度の期間が理想とされているのでしょうか。

もっとも一般的と言われているのが小学4年生からの準備。
つまり3年間中学受験の準備を行うケースです。
4年生になると授業内容のレベルが高くなること、子どもが受験に対する心構えを持てるようになることなどがその理由となっています。
漠然と勉強をさせるよりも、明確な目的意識を持たせて勉強させた方が効果はずっと高くなりますから、子どもとよく話し合った上で受験対策をはじめることも重要になってくるでしょう。

この準備期間にはさまざまなことを行う必要があります。
学習塾や家庭教師など学習環境の準備、あるいは志望校の見極め、中高一貫校にするかどうかなど。
中学受験の場合、子どもの性格や適正に合わせてこれらを決定することが重要になります。
いくら評判の高い学習塾でも、子どもがいやいや通うような環境では学力向上は望めません。
また高校受験のようなまわりがみんな受験対策を行っているのとは異なり、中学受験ではあまり受験対策に時間を割きすぎると友達との時間を減らしてしまい、日常生活に大きな影響を及ぼしてしまう可能性もあります。
この点も踏まえながら準備していくことも求められるのです。

子どもが積極的に勉強し、小学校生活の負担にならない範囲で計画を立てる。
それも親の重要な役割となるでしょう。

受験終了後にかかる費用

中学受験で私立中学に通わせることになると、国公立に比べて教育費がかなり高くなります。
受験対策の際にも学習塾や家庭教師の利用によってかなりの費用を覚悟しなければならないのですが、無事受験をクリアして志望校に合格した場合、さらに費用が必要になるのです。
では、私立中学に通うことになった場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか。

1年間の学習費の平均というものがあります。
これは授業料のほか給食費、学校外活動費などすべてを含めた金額で、中学校の場合では公立で141万4387万円、一方私立では380万593円となっています。
この平均額では私立は公立の2.5倍以上の数字となっており、やはり相当の負担が必要となります。
年間100万円以上、これは相当な家計の負担になるといえるでしょう。

私立中学の場合、授業料だけでなくその他にかかる費用も公立に比べて高い数字となっているのが特徴です。
たとえば修学旅行や遠足、社会化見学などにかかる費用も公立では平均2万5317円であるのに対し、私立では6万5462円、教科外活動費も公立が平均2万6497円に対して私立は4万9354円となります。
また私立の場合、遠隔地から通うケースが多いということもあり、通学関係費が公立の平均3万6819円に対して13万5916円と大幅に高い水準となっています。
その分、質の高い環境で子どもを学ばせることができるということにもなるわけですが、この差はやはり大きいといえるでしょう。

このように、中学入学後の費用も考えた上で中学受験に臨む必要があります。
念願かなって志望校に合格したはいいけれども、負担が家計に重くのしかかってくる、などということがないようにしたいものです。

中学受験のメリット


中学受験に対する関心が高まっており、受験対策に熱を上げる家庭も増えているといわれています。
では、中学受験をすることにどのようなメリットがあるのでしょうか。

まず環境。
いじめの問題や学級崩壊が社会的な関心を集めているなか、子どもを安心して通わせることができるような環境が求められています。
公立に比べて規律が厳しい私立中学はその点で勝っている面が多いといわれており、それを目的に通わせる家庭が増えているといわれています。
それから学習内容。
高校・大学受験を目指すためにも高いレベルの授業を求めることも重要です。
試験に合格して入学する中学なら、目的にあわせたレベルの授業を受ける環境が得られます。
また、全員試験に合格して入学しているため、同じレベルの生徒が集まっており、授業内容も適切なものになるというメリットもあります。

さらに高校、大学を見据えた中学受験もあります。
高校・大学付属の中学校なら内部進学という形で進学していくことが可能です。
将来的に進学したい大学がある場合などは、付属の中学校に通うことでよりスムーズに進学することが可能になるのです。
また最近では中高一貫校に対する注目が集まっており、高校受験の負担を避けることができるというメリットがあります。

このように、中学受験にはさまざまなメリットがあります。
苦労して勉強した甲斐のある環境を得るためにも志望校の選択、しっかりとした受験対策などが必要になってくるのです。

中学受験の注意点

中学受験に臨む際にはいくつかの注意点を踏まえておく必要があります。
これらを踏まえておかないと、子どもに大きな負担を強いてしまう可能性があります。
では、中学受験の注意点にはどのようなものがあるのでしょうか。

まず心理的な負担。
これは子どもに対するものはもちろん、親や家族全員に関わるものでもあります。
本格的に中学受験に取り組もうと考えた場合には、2~3年程度受験対策を行う必要があります。
その間学習塾に通ったり、模擬試験を受け続けることになります。
つねに受験や偏差値を意識しながら小学校生活を送らなければならなくなり、その負担が大きな問題となります。
とくに中学受験の場合、小学校の授業と塾の授業との間に大きな違いが生じることも珍しくなく、両方の対応に忙しい思いをしなければなりません。
受験シーズン間際になるとピリピリとした雰囲気になり、家族全員が緊張した状態で過ごさなければならなくなります。
これは家庭環境にとってもマイナスになってしまう可能性があります。

それから受験対策に費やされる時間。
学習塾に通い、連日予習・復習に明け暮れる毎日を送っていると、学校の友達と過ごすという小学生にとっては何よりも大事な時間を確保できなくなってしまいます。
その結果、友達ができなかったり、クラス内で孤立してしまうといったようなリスクが生じる場合もあります。
これも子どもの教育に決してよいとはいえないでしょう。

その他、偏差値にとらわれずに子どもにあった中学校を選ぶことができるか、経済的な負担に耐えられるかといった注意点もあります。
こうした点をすべて解消した上で中学受験に臨むようにする必要があるでしょう。

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